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カロアデザインコロアじゃなくて、カロアだよ

デザイン経営に注力し、「ブランドの一貫性」の実現を目指すための不可欠なパートナー

公開:

2023年06月30日

株式会社マネーフォワードロゴ

株式会社マネーフォワード

https://corp.moneyforward.com/

2012年創業。「Money Forward ME」などの個人向けPFMサービス、「Money Forwardクラウド」などの法人向けバックオフィスSaaS、金融機関向けのフィンテックプラットフォーム事業等を展開。2017年に東証マザーズ(当時)に上場し、現在は東証プライム市場に変更。デザイン重視の姿勢を持って組織・カルチャー・ブランドづくりを行っている。

【株式会社マネーフォワード】
・新田 大航(PeopleForward本部 採用広報担当)
・寺村 卓朗(デザイン戦略室BXデザイナー)
・花沢 昌樹(デザイン戦略室BXデザイナー)
・高木 えり(デザイン戦略室BXデザイナー)

【株式会社caroa】
・葉栗 雄貴(代表取締役 / ディレクター / デザイナー)

※敬称略。所属や役職は取材時点のもの

2021年末からデザインパートナーとしてカロアとの協業がスタートした株式会社マネーフォワード様は、経営にデザインを取り入れ、デザイン組織をつくるなど、組織としてデザインの力を重視しています。なぜデザインを重視しているのか、デザインの力がビジネスにどのように役立っているのか、デザインパートナーとしてのカロアについてなど、カロア・葉栗とともに語り合いました。(以下敬称略)

初めてのStudio利用でカロアに依頼、3か月で採用サイトリニューアルを実現

まずは、カロアにお声がけいただいた経緯をお聞かせください

新田:2021年の冬に、弊社の採用サイトをリニューアルしようという話が持ち上がりました。リニューアルするにあたって、Studioを使ってみようかという話になり、StudioのサイトにSTUDIO Partners(現:Studio Experts)として載っていた5社すべてにメールを送ったんです。その中の1社がカロアさんでした。

葉栗:前職でマネーフォワードさんのグループ会社にいたこともあり、最初にお問い合わせのメールが来たときは驚きもあり嬉しさもあり、すぐに連絡を返しました。

新田:私たちの方針として、価格ももちろん大切ですが、マネーフォワードのブランドやデザインを理解して取り組んでいただけそうな方とお仕事していきたい気持ちがあります。お話ししてみて、葉栗さんのお人柄と、以前グループ会社で働いていらしたことで、私たちマネーフォワードへの理解もあり、迷わずカロアさんにお願いしようと決めましたね。

採用サイトリニューアルはどのように進められましたか?

新田:それまでの採用サイトは情報を簡略に掲載しているのみだったので、リニューアルではページやコンテンツを増やし、常時200件以上出ている当社の採用情報をわかりやすく整理したかったんです。そのために「Studioの機能ではできないけれど、こういう見せ方を実現したい」など、3ヶ月しかない中でいろいと難しいオーダーをしてしまったので、きっとカロアさんは大変でしたよね(笑)。

葉栗:すごく楽しくお仕事させていただきました(笑)。

採用サイトリニューアルを皮切りに、御社の10周年記念サイト、デザイナーサイト、DEIページ、採用オウンドメディアの立ち上げなどに携わらせていただいています

花沢:いつも、メインイメージはこちらで作っているんですが、それを元に一貫性のあるデザインとして実装していただいています。カロアさんとのお仕事では「ここがちょっとイメージと違うんだよな」という小さな違和感がないので、すごく進めやすいです。

カロアが関わったプロジェクトの前後で、定量的な成果はありましたか?

新田:採用サイトはリニューアル前後でPV数が3倍になり、今も成長を続けています。今までSEO的にきちんと情報をつたえるための動線がつくれていなかったのですが、リニューアルを経て、コンテンツも増え、ページも見やすくなったし、シェアもしやすくなったと言われて、本当に作ってよかったなと思います。

寺村:採用サイトが成功事例になって、他の部署や他のプロジェクトでもStudioを使うようになっています。

葉栗:当初、Studioの運用面を懸念されていたと思います。実際にいろいろと更新作業をされている中で、やりやすさはどうですか?

新田:全然ストレスもなく、非常にやりやすいですね。

花沢:はじめはサイトがどういう構造で作られているのか勉強しながら見ていましたが、一度構成の特徴をつかめると、かなりわかりやすくできていることがわかりました。学べば学ぶほど、自由に更新できたりデザインを変えたりできるところが増えてきて、とても便利です。

高木:葉栗さんに使い方をいろいろレクチャーしていただいたことも理解する上で助けになりました。

マネーフォワードが考えるデザインの力、カルチャーやブランディングとの関係性とは

御社のデザイン組織の体制について教えてください。

寺村様:弊社には大きく、法人向け、個人向け、金融機関との共創という3つの事業があり、基本的にデザイナーはそれぞれの事業部に配置されています。全社で約70名、パートナー含めると100名を超えるデザイナーがいるのですが、デザイナー同士が自然とコミュニケーションを取れるよう促していて、部署を超えたデザイナーの交流が非常に活発な組織になっているのが特徴です。

僕たちは、全体を横断するデザイン戦略室という組織であり、CDOを筆頭に、事業を横断したマネーフォワードとしての一貫した体験を実現するための取り組みを進めています。

また、マネーフォワードの企業文化の醸成を牽引する「カルチャー部」という部署のトップがデザイナー出身なんです。なので、サービスデザインはもちろん、カルチャーの文脈でもデザインを応用して、共感を伴う形で会社の価値観を社内に伝えるなど、企業活動のあらゆる場面でデザインを活かす、デザイン経営を推進しています。

そうしたインナーブランディングのプロジェクトにBXチームも参加します。また、採用広報部のプロジェクトもブランディングに繋がるものなので、BXデザインチームがwebやグラフィックデザインを用いて、タッチポイントの体験を磨くサポートをしています。
最近では、デザイン経営の部門で知財功労賞の「特許庁長官表彰」を受賞したことも、マネーフォワードがデザインを大切にしてきたからこそだと思います。
※BX=Brand eXperience

会社としてデザインを大事にされていることがよくわかります。プロダクトが多く、事業の幅も広い中で、どのようにブランドの一貫性をつくっているのですか?

寺村:まだ一貫性の実現は道半ばですね。そのためにブランドガイドラインを作るなど、必要なことを地道に進めています。
当社は法人向けサービスも個人向けサービスも一貫して『マネーフォワード 〇〇』という名称で展開するマスターブランド戦略で事業展開をしています。これは、ただ名前や見た目を揃えるということではなく、あらゆるユーザーに焦点を当て、マネーフォワードらしい体験を提供するという意味でも一貫性を大事にしているんです。

高木:私と花沢さんがメインで、マネーフォワードらしいグラフィックのアセット化を進めています。これはデザイナーの制作効率を良くするためという目的もありますが、「ノンデザイナーの方でも、一定のクオリティでマネーフォワードらしい制作物を作れるようにするため」でもあります。

デザインに力を入れることで、ビジネスにどんな影響があるのでしょうか

花沢:採用の優位性を上げているところはあると思います。採用は、情緒的な訴求が重要になるので、発信するコンテンツ自体はもちろん、そこに付随するデザインも重要です。その訴求によって優秀な人がジョインしてくれて、活躍し、それがまた採用のブランディングにつながる、といういいサイクルが生まれると思います。
また、私はIR資料の作成にも関わっているんですが、近年は、会社に対して、数字以外の部分への共感についても注目されるようになってきました。共感してもらうためには、数字の提示だけでなく、「どのように発信するか」も重要です。背景にある価値観を伝える場面で、デザインが寄与できる余地があると考えています。

高木:直近で数字に表れている例として、バナーによる成果があります。SNSでキャンペーンバナーを投稿したところ、そのバナー経由でフォロワー数が増え、イベントバナーでは集客が2倍になりました。

新田:最近はサイトや記事を公開したときに「マネーフォワードらしいデザインですね」と言ってもらうことが増えました。社外にもマネーフォワードらしいデザインが浸透し始めている印象ですね。
社内的にも、例えば資料を作る必要があるときに、「マネーフォワードはこういう感じのトーン」というのがわかりやすく、フォーマットとして使える素材もたくさんあるので、迷わずに一定のクオリティのものを作りやすいのはデザインを大切にしているからこそのメリットだと思います。

「くみ取る力がすごい」「人としてのコミュニケーションができる」互いが語るパートナーとしての関係性

パートナーとしてのカロアをどのように感じていますか?

高木:当初の想定から仕様や動線が変わったり、複雑な要望をしてしまったりすることもあるのですが、カロアさんは最初から「これはできません」とは言わず、「この方向ならいけるかもしれないので試してみますね」と前向きな回答をくださるので助かっています。実装スピードもかなり早くて、かつ私たちが想像しているものをきちんと出してくださいます。
例えば10周年サイトのファーストビューでは、「10」のロゴから人が飛び出す動きをつけたいとお願いしました。そこまで厳密な指示ではなかったのですが、すぐにこちらの思いを汲み取ってくださり、マネーフォワードらしさを感じる理想通りの仕上がりにしていただきました。

花沢:細かいところで意思疎通が取れないと、全部こちらで指

示を出す必要がありますし、ときにはほぼ全部作り直しに近い形になってしまうこともあります。その点カロアさんは、TOPページのデザインイメージをお渡しして、下層ページの作成をお任せしても、一貫性のあるデザインで作ってくださいます。その汲み取る力があるかどうかは、お仕事をお願いする際の重要なポイントです。

葉栗:マネーフォワードさんからは、プロジェクトのスタート時に、背景にあるストーリーから細かい仕様まで「なぜこうしたのか」をかなり丁寧にお伝えいただいているからこそ、なるべく汲み取りたいなという思いを持って取り組めています。

新田:会社さんによっては短納期でお願いしてしまうとイライラした対応をされたことも今まであったのですが、カロアさんは納期通りかつ妥協せずにやっていただけるのでありがたいです。

寺村:私たちが思う夢の仕様をどんどん叶えてくれていますね。

葉栗さんは、パートナーとしてのマネーフォワードさんについてどう感じますか?

葉栗:とても丁寧な方々だなと思います。先ほどお話ししたスタート時の説明もそうですし、日ごろのやり取りも含めて。ときどき無謀なご依頼をいただく会社さんもいたりする中で、マネーフォワードさんは人としてのコミュニケーションをきちんとしてくださっているなと。

新田:確かに、単なる業者みたいな感覚はないですね。本当に一緒にお仕事していく「パートナー」というイメージです。

今後、カロアに期待することはありますか?

新田:今も十分満足しています。末永くお付き合いしていきたいです。

高木:そうですね。今後例えば、新しいWebサイトをつくるときのデザイン企画などでコラボできたら嬉しいです。

寺村:私たちBXデザインチームはWebデザインにそこまで造詣が深いわけではないので、少し構造が複雑になってきたときの動線設計のベストな回答をなかなか見出せないこともあります。そうした「こんな体験を届けたい」という要件をベースにWebサイトの構造まで一緒に考えてくれるメニューがあるとさらに心強いなと思います。

「デザインの力でビジネスの可能性を引き出す」は叶いましたか?

寺村:叶っていますね。そもそも「デザインの可能性」を広げてもらっているので、それが採用やブランディングをはじめ、いろいろなビジネスの可能性を引き出すことにつながっています。

新田:これまで採用サイトやデザインサイト、10周年記念サイトなど、エモーショナルなものを多くお願いしてきたのですが、それをしっかり表現していただけている。それはつまり、マネーフォワードのブランド価値を上げることに貢献していただいていることだと思っています。

高木:外部のWeb参考サイトに、カロアさんにつくっていただいたものが全て掲載されていました。それを見てマネーフォワードに興味を持ってくださる方も多く、採用にもつながっていると思います。

花沢:私たちが「こういうふうに伝えたい」という熱量を持って構想したデザインがそのまま実現できると、見た人にもその熱量が伝わると思っています。その分、何らかの理由で実現できない箇所が増えていくと、伝わる熱量もどんどん下がってしまう。そうなるとマネーフォワードらしさがなくなって、他のサイトに紛れてしまうんです。
その意味で、最初の熱量そのままに実装してもらえるカロアさんはビジネス的な可能性を広げてくれていると思います。

葉栗:こうやって言語化していただけるのは大変ありがたいですし、改めて、一緒にお仕事ができてよかったなと強く思います。

マネーフォワードのみなさま、ありがとうございました。今後も良きデザインパートナーとしてよろしくお願いします。

[取材・執筆]落合 真彩 [撮影]金澤 美佳

    株式会社マネーフォワードclearカロアデザイン

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