2019年9月からデザインパートナーとしてカロアとの協業がスタートしたONE CAREER PLUS様。「みんなでつくる地図」をコンセプトとして位置付け、転職事例や体験談をアウトプットする年末恒例の最新まとめサイト「キャリアの地図」( https://plus-oc.onecareer.jp/careermap/2022、 https://plus-oc.onecareer.jp/careermap/2023)をはじめ、これまでに複数の案件をご一緒させていただいています。「すべてのキャリアをオープンに。」をコンセプトに、キャリアにおけるデータのオープン化を通じて、中長期的なキャリア形成をサポートする転職サービス「ONE CAREER PLUS」( https://plus.onecareer.jp/ )を運営。「どこからどこへ転職したのか」「どのような軸で転職をしたのか」などキャリアに関する様々なデータを公開することで、はたらくすべての人が、データをもとに自らキャリア選択ができる世の中の実現を目指すONE CAREER PLUS様。HR(Human Resources)業界の新しいあたりまえに向き合うことへの想い、また目指す先に向かってデザインをどのように捉え体現しているかなど、カロア・葉栗、水元とともに語り合いました。(以下敬称略)他業界でのあたりまえをHR業界にも「ONE CAREER PLUS」の取り組みの方針後藤:ONE CAREER PLUSでは、ユーザー体験をしっかり考慮したクリエイティブをつくり、マーケティングも含めこだわりを持って運営しています。そうする理由の1つは、HR業界※の課題解決を目指しているからです。他業界では新しいサービスを取り入れることによって便利になっている部分も、HR業界だとまだまだ古くて使いづらいサービスが多いです。そこを変えていくためには、機能ももちろん大事なのですが、クリエイティブによる差別化が大事になってくると思っています。当社は創業以来一貫して「エンドユーザーファースト」を大事にしてきました。常にユーザー視点で考えてきたからこそ、ONE CAREER PLUSというサービスが生まれたのだと思います。※HR=Human Resources。HR業界とは、人材に関連したサービスを提供する企業の総称。HRサービスをより良くするために意識していること 花:私たちはHR業界において「新しいこと」をしているように見えますが、「新しいことをすること」自体は目的ではありません。私たちが取り組むのは、他の業界やサービスだったらあたりまえになっているのに、HR業界ではできていないことをあたりまえにして、ユーザーの利益になるように価値を提供すること。これは私たちの思想として大事にしている部分です。後藤:だから新しいことやろうとか、表層的に派手なことをしようとは考えていません。転職活動をはじめとする「キャリアを作る」という体験を変えたいのです。もちろん、昔より便利なサービスは出てきています。転職活動をする人は、エージェントにすぐに会えるし、企業からもスカウトが来ます。ただ、実際に自分が転職活動をしてみると、まだまだ不便なところや情報不足と感じることはたくさんあるのです。そこを変えていきたいというのが、私たちの想いです。いいデザインは、1人ひとりがキャリアを考えるきっかけになる事業におけるデザインの重要性後藤:「キャリア」という言葉には、小難しいイメージがあると思います。だから、できるだけ私生活に入ってきてほしくない。僕は筋トレや『ONE PIECE』が趣味でそのことばかり考えているのですが(笑)、そういった「オフ」のタイミングにキャリアや転職の情報が入ってきてもなかなか頭を切り替えるのは難しいですよね。ただ、もっとキャリアが生活に溶け込んだものになっていくといいなとは考えています。もちろん『ONE PIECE』と並ぶのはかなり難しいことだとは思います。キャリアというものがもう少し触れやすくなって、日本全体のキャリアリテラシーが上がれば、転職やキャリアで損する人が減ったり、自分の理想の生活に近づける人が増えたりするのではないかと思っています。花:「キャリアというワードが高尚すぎるよね」という話はよくします。高尚すぎるから、「キャリアを考える=意識高い系の人がやっていること」という風に見られてしまうことが多いです。でも、実際は「人生」とあまり変わらないと思うのです。人生プランを考えるときにキャリアは必ず入ってくるものだと思いますし。日本はまだまだ転職に対して「何か嫌なことがあったから辞める」というネガティブなイメージが先行していますよね。そうでなければ、意識の高い人が「キャリアアップのために転職する」というイメージが強いです。でも、キャリアは「やりたいことがなんとなく見えてきたから、ちょっと別のことやり始めようかな」くらいのテンションで変えていいものだと私は思っています。喜多:いいクリエイティブやデザインを通して、少しでも転職やキャリアを考えるハードルが下がるといいですよね。花:そうですね。そんな意図も込めて、インフォグラフィックスのようなリッチ記事もカロアさんにお願いしています。見る人が身構えずに情報を受け取れて、直感的に分かるようなものを増やしているのです。 後藤:根本の思想は変えずに、情報の出し方を「キャリアの地図」にすることでユーザーが見やすくなって、実際に見に来てくれて、キャリアを考えるきっかけになる。それをデザインで実現できることはものすごく価値があるなと思います。 「デザインが前提の時代」に求められることデザインを大切にするようになったきっかけ花:デザインはデザインチームだけで考えているものではなく、事業の根幹を支えることの1つだと捉えています。例えば、キャリアパターンをカテゴライズしてまとめることも、「そういう切り口で切ってくれたら見やすい」と思うユーザーを考えますし、そのためにはデザインの力が必須です。逆に言うと、ユーザーに届けたい価値があり、「デザインありき」でもありません。一般的な転職のサイトと違って、ONE CAREER PLUSはコンセプトや思想を強めに押し出しています。それはテキストでは表現できないものです。記事に毎回「我々はこういうことをしたくてこのようにしています」とステートメントを入れるわけにはいかないですから。その点でカロアさんが作ってくれるクリエイティブは、ベースとして「ONE CAREER PLUSらしさ」や私たちの思想を反映できていると思っています。後藤:今はもう、「デザインが前提の時代」になっていると思います。ダサいものは使われないし、見られない。使い続けるものって、「いいな」と思うものしかないですよね。 「WebメディアにすればOK」の時代はもう終わり、ユーザーのことを考え、ユーザーの体験を作っていくことを意識しないと淘汰される時代になりました。「せっかく作ったのに誰にも見てもらえない」となると寂しいので、デザインは非常に大事なものだと考えています。水元:「デザインが前提の時代」という意識はどんなところから来ているのでしょうか。喜多:実体験からですね。たとえば「キャリアの地図」では、転職事例や体験談を頑張って集め、私たちが「これは絶対、価値がある」と思えるものができました。でも、最初は世の中の反応がついてこなかったのです。そこで、カロアさんに協力していただき、クリエイティブを工夫してみると、全然反応が違って。「ただ見せ方を変えるだけでこんなに届くんだ」と感動しました。そこからデザインやクリエイティブの重要性を強く意識するようになりました。後藤:転職自体は、体験談がなくてもできます。ただ、私たちはもっといいユーザー体験を作りたい。だから転職体験談を集めた。でも、ただそれを見せるだけではユーザーにとっての価値にならないと痛感しました。そこでその見せ方を、デザインを通して変えたところ、見てもらえるようになりました。同時に「いいサービスだね」と言ってもらえることが増えたのも、デザインの力を感じた出来事でした。この3人(後藤、喜多、花)の共通点は、いろいろなスタートアップや起業家、投資家などに数多く触れてきていることです。その経験の中で、前提を疑うことや「あるべき論」に疑問を持つような考え方が身についてきたのではないでしょうか。だからこそ、「HR業界はもっとこう変えた方がよくなる」というアイデアを出せるのだと思います。まだまだ道半ばのチャレンジを一緒に進めていきたい今後やっていきたいこと後藤:ONE CAREER PLUSをローンチして2年が経ちました。転職市場には改善すべきところが多いですし、「キャリアの地図」も世の中での認知は部分的で、私たちが実現できていないこと、やりたいことがまだまだたくさんあります。そのチャレンジを一緒に進めてくれるパートナーとして、カロアさんとは今後も一緒にやっていきたいと思っています。これまでもこれからも、曖昧な要望や相談をしてしまうことはあると思います。でもカロアさんは、その都度「なんとかします」と言って形にしてくれています。これまでのONE CAREER PLUSは、カロアさんなしではできなかったと思っているので、引き続きいい関係を築いていければと思います。 花:ONE CAREER PLUSのメインサイトは「キャリア」という言葉自体にまだ抵抗がある人にも、より触りやすいもの、とっつきやすいものにできると思っています。そのための改善については、私の中から生まれるものだけではできることが限られてくるので、ぜひカロアさんと一緒に良くしていけたら嬉しいです。もう1つは個人としての想いになりますが、デザイナーとしての引き出しや表現について、自分自身まだまだ伸びしろがあるなと感じています。カロアさんと密に連携していく中で、自分に吸収できることはたくさんあるだろうという期待があります。また、今後はコミュニケーションデザインの部分だけではなく「どうやってサービスを作っていこう」とか「どうやってこの問題を解決していこう」という部分も話せたらいいなと考えています。 喜多:カロアを葉栗さんが立ち上げた頃、僕らも何もない生まれたてのチームでした。そこから2年がたって、ONE CAREER PLUSもカロアさんも人数が増えて、一緒に大きくなっているパートナー、戦友みたいに感じられるのが嬉しいです。期待としては、「一緒に大きくなっていきましょう」というところですね。葉栗:はい、今後もぜひ一緒につくっていきましょう。 ONE CAREER PLUSのみなさま、貴重なお話をありがとうございました。今後も一緒に目指すべきところに向かうデザインパートナーとして、よろしくお願いします。※2022年7月時点の取材[取材]布施 俊和 [執筆]落合 真彩 [撮影]金澤 美佳2020年9月からデザインパートナーとしてカロアとの協業がスタートしたONE CAREER PLUS様。「みんなでつくる地図」をコンセプトとして位置付け、転職事例や体験談をアウトプットする年末恒例の最新まとめサイト「キャリアの地図」( https://plus-oc.onecareer.jp/careermap/2022、 https://plus-oc.onecareer.jp/careermap/2023 )をはじめ、これまでに複数の案件をご一緒させていただいています。「こんなのできませんか」という軽いご相談からスタートすることもありますが、スムーズに意思疎通できる背景にはONE CAREER PLUS様のデザイン組織運営の秘訣がありました。その秘訣の詳細や、ご一緒してからこれまでにあった変化、デザインパートナーとしての関係性など、カロア・葉栗、水元とともに語り合いました。(以下敬称略)スタートアップカルチャーへの理解があり、BtoCに強いパートナーとしてカロアを選択デザインパートナーの選定軸とカロアにお声がけいただいた経緯花:2021年の9月頃、「キャリアの地図※」を進めるにあたり、デザインパートナーの選定をしていました。その中で喜多さんが「1番いい!」と押していたのがカロアさんです。そのとき、葉栗さんはカロアさんを始めたばかりだったようですね。※キャリアの地図=次のキャリアが見える、転職サイト「ONE CAREER PLUS」が、「みんなでつくる地図」をコンセプトとして位置付け、転職事例や体験談をアウトプットする年末恒例の最新まとめサイト。葉栗:はい、2020年の12月に設立したばかりのタイミングでした。 喜多:カロアさんは「STUDIO Partners」というSTUDIOを使ったWeb制作のパートナーを探せるサイトで知りました。そもそも僕は、デザインパートナーを外部で採用しようと考えていたときに、どんな観点で見ればいいのかわからず花さんに相談しました。花:そのとき観点として大事にしていたのは大きく2つです。 1つはまず、ONE CAREER PLUSの事業フェーズに理解があるかどうか。 スピード感や柔軟性など、組織カルチャーを理解してもらえるかという観点です。 2つめは、私たちの作りたいデザインが得意かどうか。一口に「デザイン」といっても、企業や人によって様々な形がありますよね。ONE CAREER PLUSはBtoCの転職サイトなので、広告運用も含めて考えたときに、BtoB向けのかっちりしたLPが得意なところよりは、求職者の方たちに響くようなクリエイティブを作れるかどうかが重要で、その上でクオリティの視点も持つべきだろうということでした。また、できればこちらのフィードバックに対して都度修正を行う、というよりは一緒に擦り合わせながら作っていきたいと考えていました。喜多:そんな観点で、「STUDIO Partners」の一覧からデザインパートナーを探していたところ、カロアさんを見つけました。まだ実績数は多くなかったのですが、上記の条件を満たすようなクリエイティブが掲載されていたので、社内でも相談して進めていきました。 かつ、葉栗さんの経歴を見ると、ずっとスタートアップにいらっしゃって、デザインだけでなくエンジニアもされていたんですよね。葉栗:そうですね、エンジニアとデザイナーを兼任してWebプロダクトの開発も行っていました。喜多:開発もされている方なら、プロダクトのサイト構造についてのお話もできるだろうと思いました。さらに、スタートアップで働かれていた経験から、サービスが立ち上がっていくときのカオスな感じも知っているだろうなと。そんな部分も含めて検討していくと、もうハマるのはカロアさんしかないなと感じました。 花:かなり調べましたが、他に見当たらなかったですよね。 ブランディングをベースにしたサイトを作っているのを見て、課題を一緒に考えてくれそうでしたし、バリエーションや引き出しが多い会社の方が相性はいいと考えていたので、そこも合いそうだなと思いました。葉栗:それでお話の機会をいただいたんですよね。喜多:結果として複数社リストアップはしたのですが、1番目に葉栗さんとお話して、すぐに決めました。花:実際話してみたら、圧倒的によかったですね。雰囲気も含めて、一緒にやっていけそうだと思いました。また、柔軟性に関わる部分で、デザイン会社さんは基本「戻しは何回」と決まっていることが多いのですが、そのあたりは柔軟に対応いただけたのは助かりました。今回の「キャリアの地図」では、こちらからふわっとした状態で出したり、「ここはやっぱりこの方がいい」という細かな修正も発生したりすると思っていたので、最初から一緒に方向性を詰めていけるのは大きいです。葉栗:私は制作会社出身ではないこともあり、 今でも厳密に修正回数は決めていないんです。大きくひっくり返ることで終わりが見えずお互いが疲弊する懸念はありますが、試行錯誤して良い方向を一緒に見出す行為は大切なので、なるべく修正回数は決めていません。その方針を取ることでよくない面もあるにはあるのですが笑花:そもそも質がいいから、大きくひっくり返ることはあまりないですよね。 デザイナーとの仕事の質は、ディレクション次第で大きく変わるデザインに関する社内体制花:社内にもクリエイティブ制作チームがいて、私はそこに来た依頼をチェックしたりルールを整えたりしています。最初の頃は、クリエイティブの依頼方法がわからない人が多く、目的が整理されていないことが多かったです。水元:依頼内容がざっくりしすぎていた、ということでしょうか?花:いえ、逆に決めすぎていたのです。 「画像はこれを使って、ここに円形で置いて」とか「これを作ってください、再現してください」とガチガチに決めたものをその通りに作っても、なんだかうまくいかないことって、結構ありますよね。一方で、丸投げも困りますよね。「ここに載せるバナーがほしい」という用途だけ言われることもあります。デザインする立場としては「目的」を教えてほしいのですが。その辺り喜多さんは、うまいこと任せつつ、「ここは外せない」という部分を本当に上手にコントロールしてくれます。「ある程度はデザイナーに任せてもいい」という塩梅がすごくちょうどいい。非デザイナーであそこまでできるのはトップクラスの能力だと思います。 喜多:最初はデザイナーさんとの仕事の仕方がわからず、本当にめちゃくちゃな依頼の仕方をしていました。それではダメだと花さんに教えてもらってその通りにやると、本当にいいものが、期待以上のものが出てくるんですよね。最初はドキュメントをしっかり作って毎回花さんに確認してもらった上でデザイナーさんにお送りしていました。そのうち花さんに見てもらう回数も減っていき、デザイナーさんにも意図を汲み取ってもらえるようになって、どんどん確認依頼の量は減っていきました。ビジネス側はまず「目的」を伝えてほしいビジネス側とデザイナー側の意志疎通をはかるために工夫していること花:依頼時に記載してほしい項目をルール化したブリーフ(指示書)を使っています。社内でクリエイティブの依頼をするときには、基本的にブリーフを書いてもらうルールになっています。 水元:いつもこのブリーフに助けられています笑 このブリーフは花さんが整備したのですか?花:そうです。「何を作りたいか」よりも「そもそもの目的」を書いてほしいということを重視しています。色や写真の位置まで指定された構成が書いてあって、作ったものを出したら「なんか違う」と言われることがあって。でもデザイナー側からすると「目的」を伝えてもらえたら、「その目的を達成するためにはこういう制作物になるだろう」というイメージが湧く。このような部分はやはりプロであるデザイナーに任せた方がいいことの方が多いのです。 だから、「事業として何をしたいから、このクリエイティブが必要なのか」という企画の説明と「ユーザーにどう思ってほしいのか、どう動いてほしいのか」という目的を必ず書いてもらうルールにしました。 また、サイト内であれば「ここに使うものです」と、クリエイティブを入れる場所を示してもらうようにしています。そうすることで、デザイナー側も考える材料が明確なので、制作をしやすくなりました。水元:このブリーフ整備は偉業ですね。情報の過不足なく、かつデザイナーが知りたい内容が記載されているので、コミュニケーションスピードが一段階速まり、その分アウトプットに時間がかけられます。花:そうですね。デザイナー側も提案しやすくなります。社内には業務委託のデザイナーさんがいるのですが、ガチガチに決められているとそれに従わなければという気持ちがはたらいて、新しい提案をしてもらうことができなくなってしまいます。でもそれはディレクション次第で変わると思っています。ちなみに、葉栗さんは当初からガンガン提案してくれていたので、とてもやりやすかったです。水元:クリエイティブ制作のチームの皆さんで、どんどんブリーフもブラッシュアップされていますよね。昨年からの数ヶ月でもより向上されているな、と。先ほど花さんから「(カロアのクリエイティブが)そもそも質がいい」と言っていただきましたが、ブリーフによる事前の情報提供や、喜多さんの絶妙な匙加減も「質」をあげる重要なファクターだと思っています。カロアとの協働の集大成「キャリアの地図」誕生秘話各所との意思疎通や連携を図る上でターニングポイント喜多:ONE CAREER PLUSについて言えば、花さんが入ってからと、カロアさんとご一緒するようになってからかなり変わりました。それまではビジネス側が良かれと思って構成を全部決めていました。花さんから「そんなことしなくていい」と言われ、さらにカロアさんと一緒にお仕事をするようになって、「目的だけ整理して伝えればいいものになる」という成功体験ができた。ビジネスサイドは要件をしっかり定義すること。そしてそれを形にするところはプロのカロアさんたちにお任せする。この役割分担が明確になったことで、車の両輪のように一緒に回っていくことができてきたと思います。葉栗:2021年からご一緒して、2年経ちましたよね。喜多:そうですね。ONE CAREER PLUSは「次のキャリアが見える、転職サイト」として2021年6月にリリースしました。その後、「事業を前に進めるためにデザインパートナーが必要」という危機感からデザインパートナーを探し、9月頃カロアさんとご一緒させていただきました。ONE CAREER PLUSでは「すべてのキャリアをオープンに。」をコンセプトに、どんな人がどこからどこへ転職したのか、どのような軸で転職をしたのか、キャリアのデータをオープンにしています。 転職ルートや次の転職先、転職体験談、選考体験談などが集まっているのですが、もっと直感的に理解できるものにしていきたいという話になり、花さんと相談した上で葉栗さんにお願いしました。そうして出てきたのが「キャリアの地図2021」です。SNS等でもすごく反応が良かったですね。花:ONE CAREER PLUSが根本的に実現したかった「キャリアの地図」というコンセプトを、2021年度版で初めてカロアさんに拾ってもらい、サイト上に落とし込んでいただけたことが本当によかったです。葉栗:「ここ」というベースがなく、ふわっとしているとこちらも難しくなるのですが、ONE CAREER PLUSさんからは、コンセプトと「これを何かの形で作りたい」という想いが強く伝わってきたので、やりやすかったです。喜多:「ここが重要」というポイントさえ外さなければ、あとは大丈夫なんだと思えた事例ですね。「キャリアの地図2022」は、リリース後一晩で1000以上のいいねを記録するなど、サービスローンチから半年で多くの反響をいただくことができました。ONE CAREER PLUSのみなさま、貴重なお話をありがとうございました。今後も一緒に大きくなっていくデザインパートナーとして、“戦友”としてよろしくお願いします。※2022年7月時点の取材[取材]布施 俊和 [執筆]落合 真彩 [撮影]金澤 美佳